市川真未さんの試奏

Yesterday violinst/violist Mami Ichikawa came to my atelier to trying Violoncello da Spalla. She tried on modern strings an could play almost immediately beautiful notes! Brava!
I’m very happy that good wave of Spalla spread little by little in Japan.
How about in your country?

昨日は、都内でピアノサロンを兼ね備えた音楽教室フォレストミュージックを運営される市川真未先生にお越しいただき、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)をご試奏いただきました。

一般に楽器店などにもまだ置かれていない楽器のため、構え方、構えの調整の仕方などを指南してくれる本などもありません。そのため簡単なポイントだけ私の方からはじめにお伝えさせていただきました。

その後は、さすがプロの奏者ですが、市川先生ご自身で微調整を重ねながらすぐに素敵な音色を響かせてくださいました!最初からこんなふうにバッハが弾けたら楽しいだろうなあと思わずにはいられませんでした。

(余談ですが、ご一緒にいらしていたご主人でありギタリストの有北森さんから、構え方についてお話しする中でマンドリンなどでも使われる滑り止めが肩掛けチェロにも有効かもしれないという貴重なご意見をいただきました。こちらはとても興味深いアイデアなので、ぜひ私も試してみたいと思います。)

今回はふだんから慣れておられるモダン弦のセッティングで最初からご試奏いただきましたが、本格的なバロックからモダンまでが楽しめるのがスパッラのおもしろさなので、いろいろなことが試せる可能性も感じていただけたのではないかと思います。

いい楽器は良く鳴り、また長持ちもします。それは、バロック時代の人々が非常に高度な合理性で楽器の構造を設計してくれていた恩恵です。革新的な取り組みを念頭に置きつつも、演奏家の方々と一緒にそうした伝統も常につないでいきたいと改めて思いました。

肩掛けチェロはまだ良質の廉価版がないのが、一つのハードルとなっていますが、今後教室での導入もさらにしやすいようにマスターメイド以外の工房製楽器の製作や調達も視野に入れていきたいと改めて思いました。

市川先生、肩掛けチェロの可能性を共有させていただく楽しい時間をいただきありがとうございました!今後も教室を通じて新しいフィールドがますます広がることを願っております!