先週の金曜日、バロック・ヴァイオリンの奏者の天野寿彦さんが、ヴィオラ奏者の本田梨紗さんと一緒に来てくださいました。

本田さんはスパッラはまったく初めてとのことでしたが、天野先生より、本田さんならきっと弾いてしまいますよと言われていた通り、その場でコレッリのソナタをお二人で楽器を交互に持ち替えながら演奏をしてみてくださいました。本当に初めてとは思えない素敵な演奏でした。

スパッラを弾く女性の方が国内にいるという話はまだ聞いたことがないため、本邦初の女性奏者として活躍していただけるのではないかと期待が膨らんだほどです(！)

また、本田さんの演奏を聴かせていただき、一層感じたことでもありましたが、すぐにスパッラが手に入らないけどいずれ弾きたいとお考えの方にはヴィオラに慣れておくことをおススメしたいと思います。音の出し方がヴァイオリンとはやはり違うのと、サイズ感がつかみやすくなるためです。

間違っても分数チェロなどで練習することは避けていただきたいと思います。一般的な分数チェロはプロポーションに配慮された作りをしていないので、おかしな音に慣れてしまいかねない心配があります。それよりも、身近なところでヴィオラの先生につき、ヴィオラの豊かな鳴らし方を学んでいただいた方がずっとスパッラへの近道になると感じました。

スパッラが広まる過程で、ヴィオラもまた活況をおびるといいなと思います。新しい天皇が即位されて以来ヴィオラも注目を集めているので、とてもいい流れだなあと感じています。

スパッラの新たな可能性を感じさせてくださった本田梨紗さん、天野寿彦さん本当にありがとうございました！