1つの世代では完結できないこと

月曜日に私が以前14年ほど講師として勤めていた代官山音楽院(のちに島村楽器テクニカルアカデミーに改称、2019年3月末に運営終了)の10年ほど前の卒業生である皆さんが飯能を訪ねてくれました。

集まれる2期生メンバーでの小さな同窓会でしたが、私も呼んでいただいた形で、本当に感謝しています。

メンバーの一人がドイツの国家資格試験の技術試験に合格したことのお祝いも兼ねた楽しい集まりでした。

メンバーの中には弦楽器店の付設工房を切り盛りしている者もいれば、楽器店に勤めたり、独立して工房を営んでいる者もおり、多くの人が業界内で活躍してくれていることは本当にうれしいことです。

当然、私としては皆さんに肩掛けチェロを試していただきたいと考え、一人ずつに弾いたもらいました。

全員が初めてだったのですが、また弾いてみたい!と言ってくれる人もおり、うれしく思いました。音楽と楽器は、引き継がれる伝統だけでなく、新たな発見や試みがあるところでもあり、それは1つの世代だけでは全てを解決することはできません。

演奏も同じで、今、素晴らしい演奏家の方々や、誰も知らない中で肩掛けチェロに挑戦しようという方々がおられるからこそ、新たな発見が引き継がれ、やがて次の世代が育つのだと思います。

感謝