
今朝、ふとSNSを立ち上げた時に、フランスと弦製造者であるEliakim Boussoir氏の投稿が目に留まりました。
その内容とは、1687年のDaniel Speerによる古文書に基づいて、彼のお客様でダモーレ奏者の方から弦を作ってほしいという依頼を受けたというのです。
brassen とViola di Fagottoについて書かれていることが見てとれます。
この詳しい内容についてはドイツ人とドイツ語ができるイタリア人に読んでみてほしいと流したところなので、詳細はまた後日確認できると思います。
これが革命的である可能性があるのは、これまでダモーレや鍵盤楽器を除いて擦弦楽器に金属コア(芯)の金属巻線が使われてきた歴史的証拠は乏しかったのですが、その可能性が肩掛けチェロにもあると感じられたことです。
実は当工房のお客様で銅巻線を以前から使い素晴らしい演奏を聴かせてくださっている方がおられるのですが、弦としてはガットコアの銀巻線よりもずっとハリのある音が出て、かつ他のガット弦との馴染みも良いものも、歴史的な裏付けという点で不透明なところがあったため、あまり表に出してきませんでした。
ただ、すでにこれが機能することは実証されているので、さらに歴史的にも裏付けが取れるとなると、これまで多くの疑問を抱えていた肩掛けチェロのC弦(最低音弦)に光を当てることになるのではないかと期待しています。
別の言い方をすると、C線がずっと弾きやすく、鳴らしやすくなるのではないかということです。
まだ詳細は見えませんが、新たな情報を提供してくださったEliakim Boussoir氏に感謝したいと思います。