成田寛さんの弓選び〜今月の演奏会を前に

I had a wonderful time exchanging opinions about cello da spalla with Hiroshi Narita.
As I’ve mentioned several times, Hiroshi is the principal violist of the Yamagata Symphony Orchestra and a member of the Bach Collegium Japan.
He will be performing at the Tokyo Opera City Main Hall soon, and we discussed bow selection. The Main Hall can accommodate over 1,500 people, so it’s probably too big for the cello da spalla, but I’m sure he’ll be up to the challenge.
Thank you again, Hiroshi, for your dedicated performance!

先週はヴィオリストの成田寛さんが工房にお越し下さり、今月19日に行われるバッハ・コレギウム・ジャパンのコラールカンタータ300年Ⅷ(第8回)における肩掛けチェロの弓選びについて、意見交換させていただきました。

肩掛けチェロの弓選びについては、私もたくさんの方の演奏に接してきてはいますが、そもそもの楽器のホールドの仕方が奏者によりだいぶ異なることや、会場や規模によって、選ばれる弓もかなり幅があると感じてきました。

したがって万人にとってのベストがあるわけではありませんが、今回は1,500人以上の座席数をもつ東京オペラシティにおける演奏会ということで、少しでも音の輪郭が客席に届くようにと成田さんもいろいろと考えてチャレンジして下さっていました。

成田さんの献身のおかげで、肩掛けチェロの弓に関して私も新たなアイデアをいただいたので、よいタイミングで取り組んでみたいと考えています。

成田さん、お忙しい中、何度も足を運んでいただき、また試行錯誤を重ねていただき本当にありがとうございます!積み重ねが実り、素晴らしいコンサートになるようお祈りいたします!