Last weekend in Kyoto city.
How fun and what a beautiful city and gentle people!
Thank you again!
先の投稿の続きです。
弦楽合奏団アンサンブル・ルーチェで、ヴァイオリンの指導をされている小柴恵子先生にバロック・ヴァイオリンとスパッラを試奏していただいた時の様子です♪
アンサンブル・ルーチェはふだんモダン楽器とバロック弓で演奏活動をされているということで、小柴先生もモダン楽器を専門とされてきたため、肩当てや顎当てがなく、巻き線もないバロック・ヴァイオリンを演奏されるのは初めてに近いとのことでした。
そのため、持ち方や調弦もその場で試行錯誤してくださったのですが、いざ楽器が姿勢におさまると本当にきれいな音を響かせてくださり、練習を脇で聴かせていただきながらまだ鳴らし始めたばかりの楽器なのにと感動しました。

バロック・ヴァイオリンの持ち方は、多くの場合、モダン・ヴァイオリンと逆でテールピースの右側に顎先がくることが多いと言われますが、昔の絵画などを見ると逆に現代のような位置に構えているものや、はたまた胸や腕に構えているものもあり、演奏スタイルそのものが場面に応じて相当に自由であったことが伺えます。そのため、たとえバロック・ヴァイオリンが初めてでも、その場その場で柔軟に対処してくださる演奏家に出会えるととてもワクワクします(もちろん演奏家は大変と思いますが!)。
スパッラも初めてながら、写真のようにすぐに鳴らしていただくことができました。
(革のストラップを持参し忘れて、太紐で急遽対処したにもかかわらず!)

初期のバロック・ヴァイオリンもスパッラも、超絶技巧という概念がまだなかった時代の素朴な楽器とよく言われますが、そういう意味でもあまり難しく考えずに音楽を楽しみ豊かにする一つの道具として今後もより多くの演奏家の方に手にとっていただきたいと願っております。
またそうしたことを実現するために、バロック・ヴァイオリンをご注文くださった森さんのように、人生の恩返しとして演奏家におもしろい楽器を届けたいと考え、活動されている方がおられることは本当にすべての音楽に関わる人間にとってありがたいことと感じました。
今後はさらに京都などで活躍されるバロック奏者の方々にも楽器を弾いてみていただくようにしたいとお話いただいており、こうした輪が広がっていくことにも胸がはずんでいます。
小柴先生、森さん、このたびは貴重な出会い、貴重な機会をいただき本当にありがとうございました!
