Another baroque violin with ornament.
I’m adjusting details before going with varnish.
This ornament on the fingerboard is not only a decorative design but rather an indication of scale!
My dear client gave me a hint and I realized that it was. We found that each angle of design show where to put our finger. It is not difficult to imagine that this was once for noble beginner.
I’m not a scholar but I never heard or red about this unique fact. Could be a discovery? Fun!!

8月までは修理のご依頼を沢山いただいたこともあり、仕事の様子をなかなか載せることができませんでした。
製作の方もコツコツ進めているため、少しだけシェアさせていただきます。
バロック・ヴァイオリンのニス塗り前の細かい調整をしています。
さて、上の写真の指板装飾ですが、実はこれは単なる飾りではありません。いわばフレットのように音階スケールを弾く上でどこを指で押さえるべきかということを示す、指標の役割を果たしていたと考えられます。
したがって何となく描かれることはなく、ほぼすべて意図され、配置されています。
このことは、この楽器を注文してくださったお客様(モダン・ヴァイオリンのプロ奏者の方)からアイデアをいただき、検証し、今回形にできたものです。
昔はこうした製作者の計らいは、初心者の貴族を助けるためであったのではないかなと想像しています。
この指板装飾に関しては、私もお客様も関連する論文等を聞いたことがないので、もしかするとちょっとした発見ではないかと思っているのですがどうでしょうか笑
また、写真では見えづらいですが、今回はさらにいくつもの実験をしており、その一つは弦高です。ピアノのようではなく、チェンバロのような軽さを目指しました。まだこれについては検証中ですが、指板の作りがモダンのそれとだいぶ異なる理由がそんなところにもあったのではないかと、ワクワクしながら探求しています。
早くニスを塗って仕上げなければと、あまりの遅さに自分でも焦りますが、発見が続くと数日考え込んでしまうことも珍しくなく、相変わらず納期が見えません。なんとか前に進みたいです(泣笑)


