小野萬里先生のご来訪

Yesterday a wonderful baroque vilinist Mari Ono came to my atelier. Mari is one of a pioneer in the baroque music field in Japan.
We had a great talk on violin and bow.
Thank you Mari for this joyful time!

少し投稿が前後してしまいますが、先日バロック・ヴァイオリニストの小野萬里先生が工房にお越しくださいました。

バロック演奏をされる方なら知らない方はいないかもしれませんが、小野先生はまだ今ほど国内でピリオド演奏の認知がなかった時代からベルギーに渡られて以来演奏活動を続けてこられた方です。

楽器のことから弓のことまでゆっくりお話させていただくことができましたが、長年の演奏活動に活動にたずさわるなかで、身体が変化し若い時とはまた違う要求が出てくることもあることを教えていただき考えさせられました。

ある性質の楽器や弓が必ずしもずっと使いやすいわけではなく、楽器と弓の相性もそれを使う人の身体に応じて変化していくこと、またそれに応ずることで楽しく演奏を続けていけるということがあります。

そうしたことを背景にしばらく前に別の場所でご試奏いただいた黒檀のバロック弓をご指名いただき、弓を一つ製作注文させていただくことになりました。目下、バロック・ヴァイオリンを2台作らせていただいているため、少し先になりますが、やはり数本弓を作る予定があるため、タイミングを合わせて作りたいと思います。

演奏や楽器製作はほとんど生涯続けていける仕事だと思いますが、音楽そのもののように無理なく、滞ることなく、流れるように続けていくお手伝いが今後もできるとよいなと思いました。

小野先生、たくさんのヒントと学びの機会をいただきありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします!