
ポルトガルの首都リスボンにあるマルケゼス・デ・フロンテイラ宮殿にあるタイル画に5弦のスパッラによく似た楽器が描かれています。
こちらはFacebook上のPortraits of Unknown Baroque & Classical Era Musicians というページでシェアされていたものを、愛好家の三木恒路さんが再シェアしてくださり私も知ったものです。
Portraits of Unknown Baroque & Classical Era Musiciansのページには他にも大変興味深いイコノグラフィーが多数投稿されているため、興味ある方はご覧になってみることをお勧めします。
上のタイル画は残念ながら、作者・製作年代は把握されていませんが、バッハの従兄にあたるヴァルターの音楽事典の記述にある楽器の留め方(チェロは重いので、服のボタンに引っ掛ける)を彷彿とさせるのが大変興味深いところです。
どうやって服のボタンに引っ掛けていたのだろうとこれまで思ってきましたが、ストラップ紐を肩ではなくボタンの方に持っていくというやり方をこのタイル画は見せてくれています。
インターネットや情熱ある愛好家の方々のおかげでこうした情報が集まる時代になっているのは本当にありがたいことだなと思います。
シェアを続けてくださっている皆様に感謝です!
追記
Portuguese school, The Judgement of Midas. Quinta dos Marqueses de Fronteira, c.1669 (detail).のようです…quinta は5番目のという意味だと思うのですが??ポルトガル語には他の意味もあるのでしょうか?ミダス王の審判の一部であろうと思われます。