
投稿が後先になってしまいましたが、先日は東京シティフィルハーモニック管弦楽団のヴィオラ奏者・佐藤良輔さんに工房にお越しいただき、スパッラ(肩掛けチェロ)の試奏と意見交換をさせていただきました。
佐藤さんとは初対面だったのですが、実はしばらく行われた日本バイオリン製作研究会の楽器試奏の場において、本当に素敵な演奏をされていたことがきっかけで、私の方から声を掛けさせていただきました。
無理のない、楽器と弦が自然と鳴るような発音をされているなあと、とても気持ちよく感じて会の後にメッセージを送らせていただきました。
お話を伺ってみると普段からプレーンガットも使った演奏されているということで、ああ、だからか!と思うと同時に、オーケストラに所属されている方ではある意味とても珍しいと感じました。お話を伺ってみると、他のパートでも一人ぐらいはそういう方がいたり、またご同僚の方も理解があるということで、模索を続けられているということでした。

肩掛けチェロについても、いろいろなご意見をいただき、本当に参考になりました。とてもここには書き切れないのですが、5弦ということで注目されがちなバッハのチェロ組曲6番以外についても、ポイントをついた洞察をいただき、大変考えさせられました。
また、「初めてチェロで、バッハの無伴奏チェロ組曲を弾いたと思えました」とおっしゃっていただき、ヴィオラで演奏することとの大きな違いも感じていただき、とても嬉しく思いました。
スパッラは、元来ヴィルトゥオーゾ的に用いられる楽器ではなく、やはりその真価はアンサンブルの中の通奏低音かなと私は思いますが、体に直接響く低音の心地よさを多くの方に知っていただければ、一人でも弾ける癒しの楽器として今後さらに普及していくだろうと考えています。
貴重なお時間をいただき、楽しい意見交換をさせていただけたこと、改めて感謝いたします!