初期バロック弓

初期バロック弓とは?

初期バロック弓とは、ヴィヴァルディやバッハなどバロック 時代の音楽を当時の演奏法に沿って演奏するのに最適な弓と考えられています。→私の体験

このタイプの弓は、別名Clip in frog(クリップ・イン・フロッグ)タイプとも呼ばれ、アジャスターがついておらず、フロッグが竿に固定される際に、直接弓毛に張力を与える構造になっています。モダン弓に比べるととても軽いのも特徴の一つです。

皆さんはJ.S.バッハが現在主流のアジャスター付きの弓をおそらくほとんど見たことがなかったと考えられていることはご存知でしょうか?モーツァルトの時代でさえもまだアジャスターつきの弓はさほど普及していなかったようです。

実は、奏法の変化に合わせてアジャスターつきの弓が定着するのはだいぶ後の時代のことなのです。

 

初期バロック弓を特注してみませんか?

初期バロック弓は後世に改編されてしまい、オリジナルの状態で残っているものが非常に少ないため、当工房では残されたものをコピーすることは意図していませんが、数少ない残された弓や文献資料をもとに、弓を再現し、今日気軽に楽しめるものとして作っていきたいと考えております。

モダン弓や海外製作家の弓に比べ、低価格のため、重さやバランスが違うものを複数本所有される方もいます。

弓専門の工房のように多彩な要望には応えられませんが、シンプルながらコンサートにも応えられる弓を作っていきたいと考えております。

初期バロックの構造をもった弓を注文してみたいとお考えの方は是非お気軽にご連絡ください。

初期バロック弓

価格 145,000(税込)

※ヴィオラ、スパッラ(肩掛けチェロ)、チェロ、ヴィオラ・ダ・モーレ用のみご注文いただけます。

※ヴァイオリン用は現状ではまだ製作しておりません。(かわりに国内の優秀な弓製作家を紹介させていただいております)

※工房でご試奏いただいてから、製作させていただきますが、材料の特性上楽器製作と並行してできないため、タイミングによってはしばらくお待ちいただくことになります。