国産シルク弦へのチャレンジ

Last week musician Takayuki Yamaguchi came to my atelier and demonstrated his challenge to development of silk strings in Japan.
It was very intresting and we talked almost 5 hours.
Thank you Takayuki for this amazing occasione of encounter! I’m looking forward to your next news!

忙しさでなかなか投稿ができていませんでしが、先週は山口隆之さんがシルク弦を携えて工房にお越しくださいました。
山口さんは、おそらく古楽の世界では知らない方はいないのでは思いますが、1986年にスタートし、惜しまれつつ31回で閉幕となったかつての都留音楽祭を牽引されてきた方です。
音楽にとどまらず、教育者として、多方面への造詣が深く、気がつくと5時間近くお話をしてしまいました。

お待ちくださった国産のシルク弦については、まだ市販される体制にはなっていないとのことですが、しかし倍音の豊かさ、耐久性、価格などの面で十分にガットとともに用いることができる可能性を十分感じました。
以前に肩掛けチェロの弦として試していた時期があったのですが、巻線の中のコアとしてはガットに比べると耐久性が乏しく諦めていたことがあっただけに、また新たに目を開かれた思いです。
山口さんをご紹介くださったKさんにも大変感謝しております。

山口さんともお話していたのですが、実は都留音楽祭は気になっていたものの私自身は足を運ぶ機会がついぞありませんでした。ただ、出会いというものは本当にタイミングがあるのだなと感じました。

楽しい時間と、新たな発見をありがとうございました!
一緒にお越しいただいたKさんのチェロの調整も楽しみに進めさせていただきます!