古澤巖さんへの納品

It was a dream night.
I was able to deliver my last violoncello da spalla to one of the most distinguished violinist Iwao Furusawa in Japan.
Even you don’t know his name may be you can imagine his music if I say that he was disciple of Nathan Milstein.
It was the first time for Iwao to order an instrument to a contemporary luthier because he had allways played on Stradivari or other great instruments of past time. I’m very happy to be the maker who had the order from him.
After this heart warm meeting I was invited to his concert. It was really an amazing night.
Thank you Iwao for trusting me and waiting for my very slow work.
Now I’m very looking forward to hear your music with Spalla!!

昨日は3年越しの夢が叶い、古澤巖さんに肩掛けチェロ(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)をお届けすることができました。

古澤さんは皆さんもご存知の通り、これまではストラディヴァリをはじめ、近代までの名器と謳われた楽器を演奏されてきたため、製作家に楽器作りを注文するのは初めてとのことでした。

古澤さんの最初の注文をいただけたことを本当にうれしく思います。また、3年にも渡ってお待ち下さったことにも感謝いたします。

コロナの影響などから、多くの方と同様に、乗り越えてきた年月であっただけに、納品できた喜びもひとしおでした。
「髙倉君、顔も忘れちゃったよ笑笑」と言って受け取っていただけたのもよい思い出です。

納品の後は、コンサートにお招きいただき、Tairikさんプロデュース《品川カルテット》の演奏を友人と一緒に堪能させていただきました。

音楽を、演奏を、常に創意工夫される古澤さんのことなので、肩掛けチェロもまた古澤さんならではの形にきっと料理してくださるものと思います。
古澤さんのスパッラはきっとまだ誰にも想像できませんが、それを聴ける日を楽しみにしたいと思います。

これからも日本一納期のおそいメーカーとして(笑)、皆様の寛容なご理解をいただきながら、当工房ならではの仕事を提供させていただけるようがんばりたいと思います♪