山口貴大さんの試奏

昨日は、神奈川県を拠点に活躍されているフリーランスのチェリスト・山口貴大さんが肩掛けチェロの試奏のためにお越しくださいました。


これまで、肩掛けチェロの演奏を本格的に取り組みたいという方は、少なくとも当工房を見る限りはヴァイオリニストの方が多くかったです。


それは、縦弾きチェロの構え方がスタンダードとなった現代では「様々な構え方や奏法があった」時代のチェロのあり方に本格的に取り組むことは、むしろチェリストにとってハードルが高いためと思われます。


しかし、大きなチェロの響き方、鳴らし方を知っているチェリストの方がより小さな肩掛けチェロやピッコロ・チェロを弾いてくださることで、引き出されるものがさらに多様になってくるのではないかという期待を以前から持っていました。


今回、山口様にお越しいただいたことで、そうした従来のチェロのあり方・弾き方に固定されない自由な空気が流れ込む予感がし、とてもワクワクしました。ご試奏くださいましたこと、改めて感謝いたします。


※東京に緊急事態宣言がみたび出ていることで、移動が首都圏でも移動が簡単ではありませんが、引き続き試奏・修理をご希望の方には予約制で日時が重ならないように対応をしてまいりたいと思います。ご希望の方はメールもしくはメッセージにてお問い合わせください。