
昨日は新潟から、同業の
@yuzuru_nakabayashi 中林弦さんが訪ねて来てくださいました。
中林さんはほぼ同じ頃にイタリアで修業していた友人で、素晴らしい腕の製作家・修理士です。
一緒にお昼を食べ、白木のヴァイオリンを試奏してもらい、持参してくれた白木のピッコロ・ヴァイオリンも見せてもらいました。
ピッコロ・ヴァイオリンもまた、現代ではほとんど使われなくなった楽器の一つですが、昔の作曲家にはこの小さなヴァイオリンを指定した曲もあり、また楽器もいくつも現存しています。
中林さんのピッコロも、やはり現存する楽器を丹念に調べて作られたものです。大きさは小さいのですが、大きなヴァイオリンと変わらぬ製作の手間のかかる楽器です。
話は飛びますが、音楽、仕事、人生、これらすべてに常に必要なのものは何でしょうか?
私はそれは、新しい、これまでに誰も持たなかった発想ではないかと思っています。私たち製作家は、演奏会・愛好家の活躍が広がるために、どのような提案を生み出せるか、どのような起点を生み出せるか⁉︎ということが大切になると考えています。
昨日も中林さんとお話をしながら、新たなアイデアがスパークして、とても興奮しました。
情熱はすべての仕事の元であり、演奏家の皆様へ、大きく変化する時代の中で唯一無二の創造性を提供することが、私たち独立製作家の仕事だと思います。
同じもの、均質なものやサービスの提供は、それらを高度な品質管理のもとに遂行してくれる工場や、生産地、お店に安心して任せるべきでしょう。
音楽を愛するすべての方々に、感動と癒しを届け、また届け手たる演奏家に心からの拍手が届くために、そして何よりも演奏家自身が創造の最先端の担い手となるように、私たちも存分に創造性を発揮していきたいと改めて思いました。
新たなアイデアのスパークがどのような形で現れるか、今は内緒ですが(笑)、ぜひ楽しみにお待ちください♪
中林さん、刺激的な時間をありがとうございました!
