僕たちはいつでもゼロになって、いつでも勝てる

あるお客様から、他所に立ち寄った際の話として、次のような話をされた聞きました。

その方は、私の楽器が売れているらしいですよという話をそこでしてくださったようなのですが、それに対して、

「髙倉の楽器が売れているのは当然で、開業して最初の1年目は知り合いに売ることができるから売れるもんですよ。問題は3年たってから売れるかどうかということです。今は売れて当然、まだしばらく彼の楽器は売れますよ。」という意味のことを話されたということです。

話をされた方は憶測で話されたのだと思いますが、それは事実とはだいぶ異なっています。

どういうことかとお話しすると、私は私の直接の知り合いだった人にはまだ1台も売っていないのです。

つまり開業をしてから、楽器をお届けした方は開業をする1年前までまったくお互い面識のない方々ばかりでした。(もちろん見ず知らずの私を信頼して下さり、本当に感謝しております。)

最初にいちばん頼りやすいところを頼ってしまったら、いざというときの道がなくなってしまいます。そのようなことをプロの製作家がやるはずがありません。

と、ここまでは偉そうに書きましたが、仮に私が知り合いにはまだ売っていない事実があるとしても、今の新型コロナウイルスの流行している世の中で、3年後を見通せてる人はほとんどいないのではないかと思いますし、それは私も同じです。

3年後に苦しくなって知り合いに頼ろうものにも、誰もが大変な思いをしている可能性もあると思います。だから本当は偉そうなことは言えないのです。

今の状況では誰もが3年後どうなっているかわからないのは確かです。きっと上のような憶測を口にしてしまった方も、急激に落ち込んだ売り上げや、仕事の先行きなどの不安にかられているに違いありません。誰もがそうである以上その気持ちも分かります。

でも、ここで思い返してほしいのは僕らは見ようによっては、いつでもある意味見えない未来という強大な相手に負けているし、今という現在に価値づけをせずにゼロから始められるということです。そして大事なのはいつでもそこから勝ちにいけるということです。

人間など明日がどうなるかは誰も分かりません。だからこそ今、心がワクワクすることを追求していくしかないと思うのです。

そしてそれさえ忘れなければ、たとえ今うまくいかないように思えることがあっても、それは常に未来の成功から見れば小さな布石に過ぎないと思うのです。

資源が有限であり、一部の人しか成功し、幸せになることができないと思うと本当にそうなってしまいます。実際には、すべての人がその人らしく成功して、多くの人に幸せに影響力を与える力があると思います。これは多くの人生の達人が語るところです。

僕はまだそんな達人の境地には立っていませんが、おぼろげにもきっとそうなのだろうなと思うのです。

僕らはまだ何も成し遂げてなどおらず、常にすべてこれからだからです。そして、成長はいつでも無上の喜びです。