

バロック ・ヴァイオリニスト、あるいはバロック 演奏家とも呼べる活躍をされている天野寿彦先生が、某大学のレクチャー用に作成した動画が公開されました。
肩掛けチェロについて簡潔にまとまっており、とてもすてきな動画になっています。
肩掛けチェロが当時どのような用いられ方をしたかということについては、最新の研究でも諸説あり、完全に解明することは難しいと思いますが、一つ言えることは非常に魅力的な楽器だということです。
この新型コロナウイルスの影響下でも、天野寿彦先生は肩掛けチェロを使ってご自身の門下生徒のオンライン・アンサンブルや、今回ここに取り上げた大学への紹介動画などを作成され、縦横の活躍をされています。
また、パイオニアとして肩掛けチェロを10年以上前から使われている寺神戸亮先生なども肩掛けチェロを用いた動画をこの機会に何本もアップされていました。ご覧になっておない方はぜひYouTubeなどで探してみてください!
今後はさらに若い演奏家の方々にも肩掛けチェロを使っていただいて活躍の幅を広げていただきたいです。
そのためにも歴史的な考証に裏付けられ、安心して使っていただけるしっかりした肩掛けチェロを今後も提供していきたいと思いますので、ぜひ興味ある方はお声がけ下さい。
新型ウイルスが若干の落ち着きを見せていますが、影響が長期化しそうな中で、若い演奏家の方にも新しいフィールドと創造性が発揮できる武器として肩掛けチェロを手にしてもらいたいと思っています。
オールドの楽器に比べれば、新作のヴィオロンチェロ・ダ・スパッラはとても手に入りやすい値段と言えます。そして、その費用に見合う価値のない演奏家を見つけるのは難しいほどです…
もし、演奏家の方が、自分はそんなに稼げない、自分にはそんな価値はないと思うとしたらそれは本当に残念なことです。なぜなら音大に行くほどの演奏家にそれだけの価値もない方などいないからです。
肩掛けチェロは皆さんの生み出すことができる価値を再認識させてくれると思います。なぜなら、今のタイミングでこれほど「その他大勢」に埋もれずに、かつ想像力と創造性をいかんなく発揮することを求められ、遠くまで旅をしなくてもオンリーワンの活動を広げれる楽器はなかなかないからです。
想像してみてください。
肩掛けチェロが何台も並び、肩掛けチェロだけのアンサンブルなどがあったらおもしろいと思いませんか?
肩掛けチェロで、これまで演奏されなかった楽曲はいくつありますか?数え切れないほどです!
肩掛けチェロがあれば、素晴らしい肩掛けチェロ演奏家との共演もまた可能となります!
そのように考えていくと、肩掛けチェロをできるかぎり早く持って活動することがもっとも大事なことで、そうした先行者になれるのはおそらく向こう10年以内のことです。
つまり、今、取り組むことが本当に大事だということです。
当工房では、来週はアメリカの学生さんに注文された肩掛けチェロ用の弓を発送する予定です。すでに若くても動き出す人は出始めています。
若い人たちに一つ言いたいことがあるとすれば、動き続けるならば必ずそこに人々の耳目が必ず集まるということです。
枠を乗り越えて動けることは若さの特権です。ぜひ、新しいフィールドを切り開いてください。そこに新しい仕事、新しい活躍の場が必ず広がります!
ぜひ、興味ある方は当工房に試奏にいらして下さい。
また興味がある方が複数おらる場合は、交通費さえ出していただければ地方に出張することもできます。
皆様の挑戦をお待ちしています!
・
天野寿彦先生、今回も大学生への素晴らしいオンライン・レクチャーと動画の作成をいただき、ありがとうございました!!