マナーについて

うるさいオヤジだと思われるようなことをたまには投稿させていただきます。

お耳汚しになるかもしれないので、予め…

メールで様々なお問い合わせをいただくことがあるのですが、あまりマナーがよくないと感じることがあります。

それは、問い合わせをしてきたことに対し、こちらが返答しても(意にそぐわない返答ではあるかもしれませんが)、その後に一言もないようなことがある場合です。

自分も筆豆とは言えず、手仕事の合間に楽器のお問い合わせに答えることが精一杯なので、問合せでもない内容については、いわゆる既読スルーをしてしまうこともよくあります。

ただ、いい大人でも、尋ねっぱなしであることが意外と多いので、相手が商売であれ、人のしていることなのだということをもう一度思い出したいと思いました。問い合わせて、返信をいただけたら、その後にもう一言送らにゃいかんと改めて思ったわけです。

少なくとも問い合わせたことで、相手の時間をとっているわけです。問い合わせたのは自分であって、相手がどういう返答をしようとそれは相手の勝手なので、それに文句はないはずです。何であれ感謝です。

きっと自分もできていない時が多々あるので、反省を込めての書き込みです。

こういうことは昔はもっと当たり前だった気がします。いわゆる挨拶と同じだからです。商売かどうかは関係ない。もっと基本的に当たり前のことをではないでしょうか?うまく言えないのですが、些細であってもこういうことが崩れると、徐々に国が崩れる気がします。

逆にこんな簡単なことが日々できるだけで、文化も国も育っていくと思うのです。

ふだん仕事でお付き合いをさせていただいている演奏の先生方にはそういう方はなく、本当に素晴らしいと感じています。だから先生なのかもしれませんし、そうでない方は当工房にはいらっしゃらないような気もします。

文句を言っているようですが、私も言い方がぞんざいなことが多々あるので、見ず知らずでも、今日は素敵な人とやりとりができたとお互いが感じられるように、まずは自分が成長しなければと思いました。

いずれにせよ、問い合わせをいただいても、当工房の仕事でないと感じる場合はお断りすることや、説明して検討していただくこともたびたびあり、ご希望通りにいかないことは多々あると思います。何でも屋ではないので、意識にそぐわないことまで引き受けてしまうことは避けたいと考えています。

でも、きっと当工房ではできなくても、快くやってくださるところもあると思うので、たとえこちらでできなくても残念に思わないで下さい。

安い楽器には安い修理(はっきり言いますが、その大半は、長い目で見るとむしろ問題を増やすものです)をするのが当たり前だと思われており、それを要求されることもありますが、例えばニューヨークの友人に最近聞いた話では向こうでは手作業の内容と楽器の値段は関係なく、したがって施されるべき修理の値段は変わらないのです。

安い方法があることに何かおかしいと感じられないのは、話が飛躍するようですが、一つには日々の食べ物の問題で、鮮度の良い、手間をかけたものを食べることが難しくなってきていることもあろうかと思います。日常的に食べ物でも、人とのやり取りでも、こんなもんだろうという感覚に人々がなってしまっているせいもあるのではと思います。いい楽器を作りたいなら、美味しいものを食べなさいと口酸っぱく言ってくれた自分の先生たちの気持ちが今になって感じられます。

話が飛んでしまいました。挨拶は大事だなと改めて思う今日この頃です。誰にでもできることなので。