新しい価値を創るということ

Making a baroque violin based on historical and harmonical proportion!
I don’t care too much about symmetry but I like when violin seems like human face.

(バロック)ヴァイオリンの箱を閉じました。

皆さんは、昔、あらゆる弦楽器はプロポーションで作られていたことを知っていますか?
リュートもヴィオールも、ギターも…そしてヴァイオリンも。

プロポーションは、経験主義の時代から、自然科学優位の時代に移る中で古いと見做され、再現性の高い単位(メートル法やインチ法)で楽器も作られるようになりました。

しかし、再現性が高いとは別の言い方をすると、コピーができるということなのです。そのため、現代では昔の楽器をコピーすることが楽器作りの主流となり、したがって現存する楽器の形以外はほとんど作られなくなりました。

ぜひ、昔の楽器を見てみてください。
一台一台がすべて少しずつ異なり、またどれ一つとして完璧に左右対象な楽器はなく、まるで人の顔のようです。

しかし、プロポーションによって作られた楽器を使うことは今日では音楽家にとってさえ冒険かもしれません。

なぜならプロポーションとは、製作家一人一人が微妙に違うものを持っているばかりか、日々変化することさえあり、演奏家一人一人の演奏が異なるように誰にもコピーができないものだからです。

プロポーションで作る限り、これはストラディヴァリのモデルですなどと言うことができなくなります。製作家はこれまでの売り文句や後ろ盾を失い、演奏家は楽器によるステイタス(?)を失い、ただ音楽だけが問われます。

それでも、音楽とは本来そういうものだし、楽器は道具に過ぎないからそこに名前はいらないと考えられる方と一緒に、おおらかで踏み込むたびに違うものが生まれる文化に目を向けてみたいと思います。

果敢に冒険をしなければ、明日がないことを新型ウイルスは教えてくれました。バロック・ヴァイオリン(ヴィオラ、チェロ…)と呼ばれる元々の形のヴァイオリンを手に取ったことがない方は、ぜひこの大変な時だからこそ、新しい音、新しい響きに挑戦してみていただきたいです。

プロポーションを理解している演奏家が少ない現代だからこそ、新しく多様なスタンダードを、今気づいた方が作っていけると思います。
新しい仕事がしたい!という方からのお声がけをお待ちしています。ぜひご一緒に新しいものを作っていきましょう!