スパッラ〜演奏家・指導者との新しい試み1

(昨日の様子:スパッラの弾き初め、ヴァイオリニストの丹沢広樹先生)

今年は、演奏家・愛好家の方々と新しいことにさらに挑戦していきたいと思います。その第一弾が演奏家の方へのスパッラの長期貸与です。

演奏家の方で、ご自身の新境地を開拓するためにスパッラを手に取ってみたいと思われる方は多いと思います。

私自身も物作りであるからわかるのですが、「これはおもしろそうだ!」「これをやりたい!」と思ったら、すぐに着手して形にしてみたいと思います。

しかし、スパッラについては、「弾きたい!使いたい!これを使えばこんなことができる!」と思っても、注文いただいてから納品をするまでに現状でもすでにヴァイオリンを含めてたくさんのご注文をいただいており納品までに1年以上かかるため、インスピレーションが湧いたその瞬間に演奏家の方に貢献できず、申し訳ないと感じてきました。

そこで、以前から構想はあり、当HPでもスパッラ教室告知ページなどでお伝えしてきたことでもあるのですが、次のような条件でスパッラの長期貸与を行い、これにより演奏家の方に湧いたインスピレーションを逃さず、活動に生かしていただくことができればと考えました。

スパッラ長期貸与の条件

個人で演奏教室を主宰され、ご自身の公演だけでなく、レッスンにおける通奏低音としてのスパッラの活用など生徒さんを含む多くの方にスパッラのおもしろさを伝える役割を担っていただける方

・当工房のスパッラをすでにご注文され、納品までに1年以上かかる状況にあること

比較的遠方にお住まいで、頻繁に工房に試奏にいらっしゃるのは難しいこと

現状では、この長期貸与はまだ実験段階にありますが、この試みを関東一円で多くの方を指導されている丹沢広樹先生とまずは実施してみたいと考え、昨日スパッラをお渡ししました。

今後、この長期貸与によってどのようなことが可能になるかということを当ブログとSNSを通じて皆さんにも見ていただこうと思います。

そして、来年以降になりますが、丹沢先生に続いてスパッラを広めていっていただける演奏・指導者の方と積極的にコレボレーションをさせていただきたいと考えております。

体一つで進めているため、相談・ご注文をいただいた順に対応させていただきます。すでに2020年は複数のプロジェクト(いずれまたこちらでおしらせします!)と製作活動の予定で埋まっていますが、もしも丹沢先生に続いて上記条件のもとで活用してみたいという方がおられましたら、ぜひお声がけいただければと思います。

すでに3月、5月、9月にそれぞれ丹沢先生のご講演予定があり、長期貸与プロジェクトの中で、丹沢先生へのスパッラ納品までにどのようなことが可能か、また折を見てレポートさせていただきたいと思います。