ヴァイオリン第1弦の結び(補足)

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先の投稿の続き・補足ですが、どうしてテールピースと駒との間に輪を作って結ぶのかという質問をよくされるので、書いておきます。

この結び方は主に第1弦で行われ、第2弦でも時々見られます。

結び目を作ることにより駒とテールピースの間の振動を変えて、音を変えるためという意見もありますが、それは現実問題としてコントロールが非常に難しいので、どちらかというとテールピースの穴から弦が引っ張られるポイントが2つになることにより、テールピース下に輪を作って弦を留める方法よりも弦に負担がかかるポイントが分散されて切れにくくなるという実用的な意図でよく行われていた方法のようです。

したがってヴァイオリンでは太い弦ではほとんど行われていなかったようです。

皆さんはどのような意見をお持ちですか?

ガンバを弾く方はよくこの結び方をしているので、またいろいろ当工房でも意見を聞いてみたいと思います。