今日は新宿住友ビルの朝日カルチャーセンターにて開催された大槻晃士先生の『古楽奏法のバッハ 〜無伴奏チェロ組曲をめぐって』を受講してきました。
(閉会後に私の持参した肩掛けチェロを試奏して下さる大槻先生)
口座の内容はタイトルの通りで、1時間半の講座でしたが、30分しかなかったのではないかと思うほど、興味深い講座でした。
特に私にとってはタイムリーな話題があまりに多く、お話いただいたことに本当はさらに10個以上の質問をしたいほどでした。
肩掛けチェロの中でも特に小型のチェロの存在をどう考えるか、またバッハの無伴奏チェロ組曲において使われたチェロが縦向きだったか、横向きにだったかということなどついての話はとても興味深く、これまで個人的に知り得たことに照らしも納得するものがありました。
楽器だけでなく、様々な版の出ている楽譜をどのように扱うか、何を典拠とすべきか、またごく最近にどのような改訂がどのような意図のもとで行われたかということは、演奏も楽しみたい人にとって貴重な情報でした。
同時にまだエキスパートの間でも答えが見つかっていないことも多くあり、それらを自分の中で整理し、確認することができました。
大槻先生とはまたお会いして楽器に関する意見交換をさせていただく機会がそう遠くないタイミングでありそうな気がします。
私も自分の製作を考える上でのいくつかのポイントを得たので、引き続き検証を重ねてみたいと思います。