ブリュッセルの楽器博物館から製作家としてはとてもうれしい知らせが届きました!
同僚のガット弦エキスパートのダニエラさん、その夫でプロのフルーティストでありながら今年ダニエラと一緒に肩掛けチェロを作ったアレッサンドロさん、プロのジャズギタリスト・ギター製作家でやはり肩掛けチェロ製作を手掛けているトマさんの3人がブリュッセルの楽器博物館で、Hoffmanのヴィオラ・ポンポーザ(との呼称で展示されている楽器)などの採寸調査を実施しました。
私は今回参加できなかったため、実は事前に採寸のための調査資料の提供や、方法論を伝えることで間接的に参加させてもらいました。
三人の働きのおかげでこれまで分からなかった点が新たに分かり興奮しています(マニアックなことですが・笑)。
新たに分かったことで、現在製作している楽器に構造的な大幅な変更は必要ありませんが、要所要所でまた新しい知見を加えることはできると考えています。
世界中でこうして手を組んで調査を進めて、楽器作りに反映し、肩掛けチェロを盛り上げていけるのは夢のようです。
そして作った楽器を、今一緒に働いてくださっている演奏家の方々が用いてくださり、演奏家自身が新しい活躍の場を得ることができるのが何よりと考えています。