今日ではチェロも脚に挟んで演奏する…

前回の投稿で、レオポルト ・モーツァルト著『ヴァイオリン奏法』から当時のチェロについての説明の項を紹介しました。

弓についての章に触れる前に、もう一つ前回の様々な弦楽器について説明がされている箇所から、ヴィオラ・ディ・ガンバという楽器について説明がされている項目があり、実はその中で一言チェロに触れているので、そこも見ておきたいと思います。

そこでは脚で挟んで演奏するガンバを引き合いに出しつつ、

「今日ではヴィオロンチェロVioloncelloも両足に挟んで演奏する」とレオポルト ・モーツァルトは書いています。

(全音楽譜出版社『レオポルト ・モーツァルト ヴァイオリン奏法』久保田慶一訳より)

「今日では…」ということですが、ではかつてはどうであったかということについては詳述されていないものの、様々な肩掛けチェロの可能性から考えるとこの点も大変興味深いものです。

レオポルト・モーツァルトがこうした記録を残していてくれたことはチェロを見直していく上で本当にありがたいことです。


ちなみに下の写真はベルギー・ブリュッセルの楽器博物館を訪問した際に見つけたヤン・ブルューゲル(父)の作品コピーで、楽器説明用に掲示されていたものですが、行列の中に低音楽器と思わしき大きな弦楽器を横に抱えながら歩いている人の姿が見られのがお分かりになりますでしょうか。

また少し分かりにくいかもしれませんが、肩からストラップのようなものを下げているのも見て取れます。