スペイン~ベルギーの旅から無事戻ってきました。
今回の旅のもっとも大きな目的は、ディミトリー・バディアロフさんに直接楽器を確認してもらい、アドバイスをもらうことでした。
今回の研修参加者6人がいる前で試奏してもらい、確認し、またその後でもう少し聞きたいと思い、2人だけでも話をさせてもらいました。
結論としては、楽器の鳴り、音については掛け値なく褒めてもらうことができ、すぐにコンサートに使用しても問題ないとまで言っていただけました(!)
(上の写真はFacebook のグループでのコメント)
課題として発見したことは、弦高です。ガット弦の振りの大きさのため、指板の反りを大きくつけてもバズ(雑音)が混じってしまうことがあり、これが果たして解消できるのかどうか、さらに弦高を高くしてまでもバズを消すようにした方がよいかということを確認したいと思っていました。
バディアロフさんの楽器との違いも確認したいと思い、一晩彼の楽器を借りて検証も重ねました。
その結果、指板の反りはもう少し少なくてよく、バズはある程度仕方がない(バディアロフさん談)ということもわかりました。もちろん、反りがなさ過ぎてバズがひどすぎてもダメですが、弾き方で解消できる範囲であれば許容できるということです。この点については直接確認ができ本当によかったと思います。
とにかく演奏していただき、とてもよいと何度も言っていただき、本当に楽器の作りについては自信につながりました。
今回持っていった楽器は販売をしない予定でしたが、思いのほかよい評価をいただけたことと、現地での検証がかなりできたため、もう少し試奏をお待ちの方々に弾いていただいた後は販売も視野に入れようと思います。もちろんすぐに次作の製作にも戻ります。
(スペイン・ランサローテ島に集まった製作仲間たち)