肩掛けチェロという稀有な可能性の広がる楽器を、ただの珍しい楽器で終わらせるのではなく、本気で新しいキャリアを模索されている演奏家の方を、この楽器を通してサポートしたいと思っています。
まだ奏者の少ないタイミングであるからこそ、勇気を出して新しい一歩を1日でも早く踏み出した人にチャンスの女神は微笑むと思います。
製作家として、私自身も次々と新しいことに挑戦します。新しいいことに、驚きや、疑いや、批判は付き物かもしれませんが、心に響くものがある限り、最初の驚きはすぐに皆さんへの賞賛に変わっていくと確信しています。
どのような分野でも、先駆者の席は限られています。ぜひ、皆さんの活躍されるエリアでの先駆者になっていただきたいと思います。自分がやらなければ、遅かれ早かれ他の誰かが必ずやり、自分はそれを指をくわえて見ているだけになってしまうのではないでしょうか。
現状のままで未来が安泰と思っているなら必要はないかもしれませんが、先駆者となる覚悟で、新しい音楽の可能性を開拓する方を当工房は全力でバックアップしたいと思います。
(写真下、当工房とD.Badiarov氏のヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)