ヴァイオリン演奏で手を痛めていませんか?

日本人の手は、欧米人と比べて小さいこともまだまだ多く、現代の欧米人の基準で育まれてきた楽器に無理合わせて演奏をされている方も非常に多いと思います。

しかしながらこれは本来、その人に合った大きさの楽器を作ることができれば実は解決する問題です。

簡単ではありませんが、7/8サイズでさえ大きいと感じる人には、フィットする楽器を作ってもらった方が、身体と手にかかる負担を消すことができます。

楽器かなかなか上達しないと感じているとすれば、それはもしかしたらも無理やりフルサイズと呼ばれる大きな楽器を弾かされているからかもしれません。

フルサイズとは本来演奏者にとってのフルサイズであるべきで、楽器に演奏者が合わせなければならないようであれば、無理が生じるのは当たり前です。この辺りも製図が失われ、寸法でスタンダード化、基準化されてしまった現代の楽器が抱える問題ではないでしょうか?

楽器サイズを小さくしても、音量まで減らす必要はありませんが、そのためにはプロポーションに配慮した楽器作りが欠かせないと思います。

(下の写真は2019年5月に製図レクチャーを含むイベントが行われたスペイン・ランサローテ島の海)