生ハムとミルク(余談)

スペインへ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラのライブ・ミーティングに参加する途中、トランジットでブリュッセル空港に降りました。

しばらく待ち時間があり、小腹が空いたのでマッキアートとクロワッサン・サンドを注文しましたのですが、生ハムを挟んだパンとミルクの入った飲み物を組み合わせてしまうと、いつも後ろめたさに襲われてしまいます。

と言うのは、学生時代パルマでR.Scrollavezza先生に楽器製作を学んでいた時に、こんな出来事があったからです。

パルマの製作学校は授業のある日は朝から夕方まで作業がありましたが、途中お昼になると近くのカフェなどにお昼を食べに行くのが日常のことでした。

その日もカフェに行き、パルマでは珍しくないご当地ものの生ハム入りパニーノ(サンドイッチ)を注文し、ついでにお腹を膨らませたいと思いカプチーノを注文しました。後から来たスクローラヴェッツァ先生がそれを見るなり、

「お前何をやっているんだ!なんという組み合わせだ!そんなのでは腹を下すぞ!」と、ものすごい剣幕で怒られ、しまいには「これを飲め!」と言ってランブルスコ(軽発砲の赤ワイン)のグラスを渡されました。

もともとお酒にはさほど強くはないため、美味しく飲んで食べたものの、その日の午後は仕事にならなかったのを覚えています(笑)

ただそれ以来、いつもそうできているかどうかは別として、食べ物のの組み合わせには気を使うようになりました。

確かにハムとミルクは合わないと思います。特に生ハムは。