ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラのケース

今日は肩掛けチェロを肩に掛けて都心に出かけます。

まだ普及する前の楽器を扱う時に課題となるのは、弓、ケース、弦、アクセサリーなどの細々としたものです。

ケースもケースメーカーに特注オーダーするしかありません。ただ特注オーダーと言ってもセミハードケースレベルであればものすごく高額になるわけではありませんが、発注できるところが限られるの確かです。

今回は特注が間に合わなかったため、ハードケースは自作し、ソフトケースは1/8の子ども用分数サイズチェロ用のものを購入しました。

1/8のケースに入るのなら、楽器も1/8のチェロで弾けないのか?と考える方がいてもおかしくありませんが、分数楽器はプロポーションがおかしく、構造的にもそこまで配慮されているものでは大抵ないので、残念ながら鳴らないことが多いようです。

先日も中国に特注したというスパッラを弾かれたという話を聞きましたが、おそらく中国のメーカーであれば博物館などで入手できる寸法以外はモダンの分数チェロを参考に作ることになると思うので、まずなる楽器を作るのは難しいでしょう。

スパッラのケースはイギリスに角形を作ってくれるところがありますが、それとは別にカーボンの最新型ケースが入手できるような話も出つつあるので、ケース購入はもう少し待ってもよいかも知れません。