スパッラの試奏について

今日は、神奈川県よりスパッラの試奏にお客様がお見えになりました。

以前からお声がけいただいてようやくの試奏で、短時間ながらとても上手な方であることが分かりましたが、結果的に今日は私自身の準備不足を感じました。

準備不足というのは、現状ではガット弦を張って415㎐のピッチにしていたのですが、440㎐トマスティークのモダン弦を張れるテールピースなどをまだ作っていなかったのです。

このところバロック音楽の御縁が多かったこともあり、あまり深く考えられていなかったのですがお客様は幅広いレパートリーを弾かれる方であったため、張り替えに時間がかかったとしてもトマスティークも張れるようにしておくべきだったと反省しました。つまり、当たり前の方ですが、両方試していただけるようにしておけばよかったのです!

普段あまりヒストリカルなガット弦を弾いていない方であれば、特に各弦の間のバランスがモダン弦に比べて大きいことにきっと驚かれたはずです。

その上、スパッラ独特の奏法を試さなければならないので、先に普段お使いの弦をしっかり伺って、慣れたピッチと弦バランスでまずはご試奏いただくべきではなかったかと思いました。

バロック・ヴァイオリンであれば、モダン弦を張ることは考えにくいので、自然とやるべきことが限定されます。しかし、スパッラはモダン弦(化学繊維弦など)もガット弦も張ることができ、なおかつ415でも、440㎐でもピッチをとって楽しめるので、その特性があることを私自身がもっと考えておくべきでした。

今回は短い時間の中でとてもよい感じで、演奏法の感触をつかまれていただけに、余計にこちらの準備不足を残念に思いました。

次回から、皆さんが慣れている弦を必ずお尋ねし、確認して準備しておきたいと思います。(※弦の在庫がない場合はご容赦ください)

お越しいただいたK様には、またご足労いただいてしまうかもしれませんが、トマスティークが張れたら、真っ先にまた声をかけさせて頂こうと思います。