4月の終わりごろから、ベルギーを経由してスペインのカナリア諸島に数日行ってきます。
現在作っているヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩掛けチェロ)の設計を教えてくれたDmitry Badiarov(ディミトリー・バディアロフ)さんが短期の講習会を開くため、それに参加してきます。
講習会のメインは楽器設計についてですが、これを日本でもバディアロフさんに代わり教えられるようにさらに深く学んできたいと思います。
もちろん肩掛けチェロだけでなく、ヴァイオリン、ヴィオラ、大型チェロ(様々なサイズのチェロ)、コントラバス、様々なヴィオール、そして実はリュートやギターなどの撥弦楽器にまで応用が効く、古来の方法です。
コピーではないオリジナルの楽器を作ったり、体格に合わせた楽器を探されている方にはそれに合わせて作ることもできるようになります。
これはギリシャ時代からの音楽の伝統の中にあり、弦楽器においてはAmatiの時代に花開いた、あらゆる種類の弦楽器をデザインする設計術だと考えられています。
Amati(アマティ)とは有名なストラディヴァリの先生であったと考えられている一族です。Amati の楽器の多彩さを知っている人は、どうして彼らがあのように様々な種類の楽器を創りえたのか不思議に思うと思います。
今作っている楽器にもすでにその方法は応用しているのですが、講習会では他国からの参加者とも意見を交換して、さまざまな角度から検証をする機会にしたいと思います。旅費・講習会費含め小さな出費とは言えませんが、最高の楽器を作るための投資だと思っています。
コピーが全盛の時代ですが、伝統に根ざしながらも、個々の製作家が必ずオリジナルモデルを追及する時代が来ると思っています。また、演奏家の方も楽器の名前や骨董価値などにとらわれずに、よい楽器を注文していただけるような時代がくるとも考えています。
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