冬休みに入り、少し時間がとれたため、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ復興の先駆者について少し学んでみたいと思いました。
以下はThe Strad誌の記事からの抜粋ですが、自分ための備忘録と合わせ、肩掛けチェロにご興味を持ってくださっている方のご参考になればと思い載せておきます。
肩掛けチェロを演奏するLambert Smit (写真 Jan Zeeman)
Lambert Smit(1936年5月31日-2017年11月7日)は、オランダのアムステルダム生まれのヴィオラ奏者で、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(ヴィオラ・ダ・スパッラ、ヴィオロンチェロ・ピッコロ、ヴィオラ・ポンポーザなどとも呼ばれた小型のチェロ、当時は単にチェロとも呼ばれた)のパイオニアとして知られた人物でした。
81歳で亡くなられましたが、バッハの音楽を小型チェロで弾こうとする彼のリサーチと試みは古楽界に大きな足跡を残しました。
Smitのプロ演奏家としてのキャリアは遅咲きだったようで、Wim ten Haveの元、Groningen音楽院でヴィオラを本格的に学んだのは45歳からであったそうです。
その後、演奏家としてのキャリアを積みながら、バッハのチェロ組曲とカンタータのために使われたと考えられる肩掛けの5弦楽器のリサーチに残りの生涯を捧げたと記事にはありました。
私もお世話になっているバディアロフ氏やシギスヴァルト・クイケン氏により、肩掛チェロはさらに脚光を浴びることととなりましたが、記事にもあるようにSmitの貢献は忘れてはならないものと思います。
参考: The Strad
https://www.thestrad.com/news/viola-da-spalla-pioneer-lambert-smit-has-died/7283.article