ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラの製作を進めています。
今日はミドルバウツ(中央部)の横板を熱と蒸気で曲げて接着しました。
弓毛の余った馬毛で筆も作ってみました。
ご覧の通り穂先のまとまりがいまいちなのですが、膠(ニカワ)の含みはよく、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラのブロックにはちょうど良さそうです。ヴァイオリンにはもう少し小さい筆にしたいところです。
現代の生活では日々大量のゴミが出ていますが、仕事の現場からもゴミを少しずつ減らしていけないものかと思います。馬毛や木屑は土に還るので、工房の庭にコンポストなどを設置しても良いかなと考えているところです。そうなると、大きな問題として残るのは使い古された弦の処理です。一部のメーカーは引き取りを始めていますが、ほとんどの弦はただ捨てられているものと思います。
今回は膠は、春に作った鹿皮の膠の2番を使ってみました。十分な強度を確認していますが、まだまだここも検証が必要です。地道に続けていきたいと思います。