普通のヴァイオリンに裸ガット弦を張れますか?

今日紹介させていただくのは、同じみのガット弦エキスパートDaniela が普通のヴァイオリンに裸ガット弦を張ることができるかどうかを説明してくれている動画です。

結論から言えばできるのですが、せっかくのガット弦を長持ちさせるため、予め気をつけておくといいポイントが説明されていますので、耳を傾けてみましょう♪

まず、大事なの弦が触れるすべてのところに「角」がないことが大切です。角があるとガット弦は切れやすくなってしまいます。

以下、3つのポイントに分けて説明してくれています。

①ナットは普通は角がないように作られていますが、ナイロン弦やスチール弦と比べて裸ガット弦は少し太いことが多いので、ナイロン弦には問題のないナット溝の端がガット弦にとっては角になってしまうことがあります。弦楽器の技術者に頼み、溝を弦の径に合わせて少しだけ広げてあげるとガット弦の傷みを防げます。

②駒の上でも、弦の通り道となる駒上端の溝はあまり凹みが深くない方がいいでしょう。弦がずれない程度のごくごく浅い窪みであることの方が望ましいと言えます。

③最後にテールピースですが、これがもっとも重要で、現代のテールピースの形状は、裸ガット弦を使うには穴の形状が狭く、テールピースを壊わす可能性があります。

そのため、テールピースだけは、弦楽器の製作家や技術者に依頼し、19世紀仕様とも言えるテールピース(上の画像参照)を用意してもらうことをお勧めします。

以上ですが、これを踏まえてDanilaの動画をご覧いただき、彼女のページにもぜひ「いいね!」をお願いします♪