ガット弦を長持ちさせる方法

(写真:油につけられたガット弦)

おなじみのDanielaが、今回は油を使って、裸ガット弦を長持ちさせる方法について説明してくれています。
下にリンクをおいた動画を見てらもうのが一番ですが、英語なので簡単にこちらでおさらいをしましょう。

【必要なもの】
・ガット弦(※注意:金属が巻いてある巻線ではできません!)
・蓋つきガラス容器
・数種類の色のついた糸
・メモができるマスキングテープ
・油(オリーブオイル、もしくはアーモンドオイル)
・鉛(サラミの封に使われているものでOK!)
・キッチンタオル(紙のナプキン)

【手順】
①まず、ガット弦を買ってきたら、使う前に色のついた糸をつけて、目視でその弦がいつ購入してきたものがわかるようにします。

②ガット弦に糸をつけたままガラスの容器に入れ、油を注ぎます。
この時にオリーブオイルを入れるとして、着色を避けるためにサラミの封に使われる鉛を少しオイルと一緒に入れておきます。油が酸化し、粘度が高まると弦に色がついしまうことは覚えておきましょう。
そのまま1か月放置します。

③この時にガラス容器の蓋にはマスキングテープで弦に使った糸と同じものをマスキングテープで貼り、いつ油に入れたかをメモしておきます。

④1ヶ月たち、ガット弦に油が十分しみ込んだら、弦をガラス容器から取り出し、キッチンタオル(紙ナプキン)でよく拭きます。できるかぎり油をとったら、キッチンタオルにガット弦を挟み込んで、適当な重しになるものを上においてまたさらに3~4日放置し、キッチンタオルに油をさらに吸わせます。

⑤最後に弦を楽器に張る時にはさらに油がしぼり出されてくることがあるので、注意が必要です。
よく拭き取ってから弓をのせないと、スリップしてしまい音が出なくなってしまいます!

以上ですが、②以降の処置も時間がかかるため、新し弦を使う必要がある2週間前にはガラス容器から弦を取り出して拭いて使うとよいですね。

油を含ませることで、弦が長持ちするだけでなく、弾きやすくなり、音も丸みを帯びて大変美しくなります。

時間がかかって大変??そんな風に思える時は美味しいサラミを買ってきて、ゆったりした時間を楽しみながら取り組みたいですね♪ 急がず、弛まず♪

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