演奏をされる方なら、弦を良いコンディションで1日でも長く使いたいと思うはずです。
しかし、普段のケアの仕方が実は弦を傷めてしまっていたとしたらどうでしょう。
弦に松ヤニがこびりつくと発音が悪くなる原因となります。松ヤニは弓に塗るもので、弦に塗るものではありません。
そのため、弦に松ヤニが付着してしまったらそれを除去して、弦と弓との接触が妨げられないよい状態で演奏を始められるようにする必要があります。
皆さんは弦についてしまった松ヤニをアルコールなどで拭き取ったりはしていませんか?
アルコールなどの溶剤で弦にこびりついた松ヤニを拭くと、弦の巻線の中にまで溶けた松ヤニが入り込み、かえって弦の性能を損なってしまうことが下にリンクするWarchal社のブログで、写真入りで紹介されています。
溶剤で拭くだけでも、弦の中まで汚してしまうので、もちろん弦を水などで洗濯するということはしません。
ではどのような方法がオススメなのでしょうか??Warchal社のオススメはマイクロファイバー・クロス(布)です。写真で見ると一目瞭然で、一番弦を傷めずに松ヤニが取れていますね。
ただし、条件付きで、演奏の後ごとに松ヤニの付着が肥大化しないうちに拭き取るのがポイントです。
他にもスチールウールやプラスチックの板などでこびりついた松ヤニを削り落とす方法などが紹介されていますが、いずれも拡大鏡で観ると弦を傷めることにつながってしまうのが分かります。
英語が読める方は、直接添付記事もご覧下さい。英語が苦手な方は、「 弦楽器製作を日本語で楽しむ」をモットーにやっている当工房へ気軽にお問い合わせください♪
https://shop.warchal.com/blogs/what-s-the-best-way-to-care-for-our-strings
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