This year in January I went to Himeji prefecture in order to participated to the traditional ‘animal glue’ making.
Today, finally the product, genuine glue, arrived in my hand.
I would like to appriciate again to everybody who have helped me to get this great experience.
1月に姫路で地元の方々と一緒に作らせていただいた鹿皮と牛皮の膠(にかわ)が乾燥が終わり、届きました。
膠に限らず、今の時代は物がどのように作られているのかということがとてもわかりにくい時代です。
普段食べている食物でさえ、そうであるのならば、日本画や楽器作りなどの材料である膠であればなおのことかもしれませんが。
実際に、現在多くの場所で鹿膠、三千本膠などと呼ばれて販売されているものは商品名とはまったく関係がないことが多いのです。
今回は姫路市を流れる市川という河川に2週間近く晒された鹿皮と牛皮を引き上げることから始まり、皮を温度管理をしながら煮込んで作るまでの工程をご一緒させていただきました。日本画関連の参加者が多い中で、弦楽器製作家の参加は初めてだと言われました。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスなどは、木と膠と塗料と弦、そしてそれらを組み合わせる技術とセンスからできています。これら非常にシンプルな材料はそれぞれに奥深く、特に膠については、技術者でさえよく分かっていないことが多いのです。またそうした現状がありながら、流通量が減り、よいメーカーがなくなるたびに手も足も出ないのがこれまでの実情でした。
国内の一大皮革生産地である姫路での膠作りは、生産者の方から「今後もやり取りを重ねながら、さらに良いものを作っていきましょう!」と言っていただきました。
作られた膠は試用してみて、また使用感のレポートをお送りすることになっています。
膠作りは、冬場の重労働ですが、地元の生産者の方々はもちろんのこと、一緒に参加した美大の生徒さんやプロジェクトを推進されている先生方や一般の参加者の方々ともとても楽しい時間を過ごさせてもらいました。改めてこの場を借りて、御礼を申し上げます。
お世話になった大崎さんとのツーショット♪