ここで言うテンプレートとは、楽器作りの最初に作る元型のことです。
テンプレートはさまざまな形で作ることができ、このテンプレート(=元型、デザイン)を元に楽器作りの型枠を作ります。もっとも一般的なのものは、ハーフテンプレートと言い、楽器の型枠の半分の輪郭をもっているものです。
これに対し、フルテンプレートというものがあり、これは楽器の型枠全体の輪郭を持っています。
楽器を作る際の左右対称性をなるべくきれいに出したいと考える製作家はハーフテンプレートを使う傾向があり、一方で古い時代の楽器のコピーなどを作る人は楽器が年月を経てまとった歪みなども含めて形にするためにフルテンプレートを使う傾向があります。
私自身は昔、ハーフテンプレートによる楽器作りを習ったのですが、最近になり、少し考え方が変わってきました。
そこで、時間を見つけて少しずつ楽器のテンプレートとデザインに関する考えも綴ってみたいと思います。